三島・箱根 おまけ2024年12月12日 17:43

「あいち県民の日」でなぜ名古屋市立の幼小中高だけ学校休業日にならなかったのか。

それは、大村秀章愛知県知事と河村たかし前名古屋市長の確執のため。
(河村前市長は国政に転身。市長の任期途中で2024年10月の衆院選愛知1区に出馬し、トップ当選)

左、大村秀章知事  右、河村たかし前市長
 
当初は村村コンビと言われ仲がよかった(ふりをしていた?)のですが、次第に亀裂が入っていき、2019年の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展で物議を醸したこの像が原因で激しく対立していきました。
 
 
河村市長はこの企画展を問題視して、市の負担金約3400万円の県への支払いを拒否し裁判に発展していましたが、名古屋市の敗訴が確定しています。

裁判に起因した大村知事への解職請求(リコール)署名偽造事件もおきました。
アルバイトを多数動員して署名を大量偽造したこの事件は、美容外科院長の高須克弥氏がリコール運動団体を設立し河村市長も団体を支援していたため、知事と市長の関係修復が不可能なところまできてしまいました。

そんな中で愛知県は「あいち県民の日」を設定。
2023 年度から 11 月 27 日を「あいち県民の日」、21 日~27 日の1週間を「あいちウィーク」、期間中の平日 1 日を「県民の日学校ホリデー」としています。
「県民の日学校ホリデー」は、家庭及び地域における体験的な学習活動等のための学校休業日という位置づけです。

これに対し河村市長は、愛知県の決定について「名古屋の独自性を潰したと言いますか。極めて政治的な主張なんですよ。名古屋市は愛知県の植民地ですか?」「学校が休みになれば働く親は困るでしょう」などと持論を展開し、名古屋市は学校休業日を設けないと主張したのです。

実際は、2023年度は名古屋市立の学校が今年の11月24日(金)は学校休業日になると保護者に周知済みだったため名古屋市教育委員会は混乱を招くとしてそのまま学校休業日にしました。
2024年は河村市長の意向を受け、あいち県民の日にかかわる学校休業日は設けませんでした。

以上が、名古屋市だけ学校が休みにならなかった顛末です。
 
 
ところで河村前市長は「選挙モンスター」といわれ、とにかく選挙に強い人でした。「本人」と書かれた大きなのぼりを立てた自転車に乗って選挙区を回る独特なスタイルや、
 
 
当選確実になったときにバケツの水をかぶるパフォーマンスなど、

 
ユニークなことを続けてきました。これをマスコミが見逃す訳がなくいつもたくさんの取材陣が張り付いていました。そしてこの報道を見て熱狂的な河村ファンが増えていったのです。

地域政党「減税日本」を立ち上げ市民税減税を行ったり、市長の公用車を軽自動車に変えたり、市長の報酬を800万円に減額したりと、とにかく市民受けのよいことを行ってきました。
 
また、コスプレをしたり、CDデビューしたり、おかしな名古屋弁を操って庶民派をアピールしたりしたことも人気上昇につながっています。
 
しかし市民税減税の結果、市職員の給与が減額されたり各公所に配分される予算が減らされたりと影響が出てきているのも事実です。
 
ところで、こんなこともありました。
 
 
これについては大ひんしゅくを買い、本人も反省しているようです。
「金メダルをかじったどこかの市長」と漫才のネタにされ、情けないことにもなりました。
 
 
学校でのいじめや不登校が増加していることから「1人の子も死なせない名古屋、日本を、1人の子も死なせない日本をつくるにはどうしたらええか」と発言し、名古屋市内に110校ある中学校に常勤スクールカウンセラーを全校配置、266校ある小学校に非常勤スクールカウンセラーを全校配置することを進めたのは成果です。
 
しかし、事前に予備的な検討をして、見通しが立ってから表に出すのが本来の組織のあり方です。
河村前市長はそれを理解せず、思いつきでアイデアを口にする。その後に検討すると実現が困難だったという繰り返しだったのです。
看板政策である名古屋城天守の木造復元化も実現の見通しは立っていません。
 
  
ある意味自由で派手なパフォーマンスが好きな河村前市長と、質実剛健な大村知事とはそりが合うわけありませんね。
 

政見放送が、劇的に変わった2021年10月26日 00:24

テレビの政見放送と言えば、ニュースを伝えるNHKのアナウンサーのように、無表情で原稿を読み上げるだけでした。
 
でも、今回の衆院選でずいぶん変わりました。
 
 
自由民主党です。
まず、党首が語り、
 
 
個々の立候補者が公約などを、手振り身振りを加えて話します。
 
  
 
自民党の候補者は、画面構成がすべて同じ。つまり、全員同じパターン。
でも、表情豊かに話すので、ついつい見入ってしまいました。
   

感心したのは、立憲民主党
最初に党首が語るのは、自民党と同じ。
 
 
個々の候補者は、まあ個性豊かでまるでプロモーションビデオ。

 
 
 
 
 
動画や視覚効果をたくさん取り入れて、飽きさせない構成になっています。
「やられたっ」という感じですね。
 
このような政見放送を作成する専門業者がいると聞きました。おそらく立憲民主はそういうところを利用したのでしょう。予算もかなり掛けているはずです。
 
従来の政見放送ははっきり言ってつまらなかったので、始まるとすぐにチャンネルを変えていました。でも、今回は最後までしっかり見てしまいました。
 
今後、他の政党の政見放送もオンエアされるでしょう。どんな内容なのか楽しみです。
 
ところで、今回はどの党も○○円給付とばらまき合戦になっていますね。それに対して批判も多く出ています。
 
給付金にとらわれず、公約をしっかり聞いて一票を投じようと思っています。
 
(注)画像を掲載するに当たって名前や顔にぼかしを入れようかとも思いましたが、広く放送されている内容なのでそのままにしました。また、掲載している人を私が推している訳ではありません。
 

CM戦略2021年06月09日 00:04

最近よく見るテレビCMがこれ。
 
 
たん、たん、たん、にしたんクリニック……
と、フラメンコのリズムに合わせてクリニック名を連呼するだけ。 
 
これがクリニックのCMかよ~、と嫌悪感を覚えたほどでした。
 
でも、クリニック名が印象に残るのは確か。
検索する人が増えるのも確実でしょう。
 
そういう点では、大成功のCMだと思います。
こうして私がブログに取り上げたことも、クリニック側としては「してやったり」なのでしょう。

CMはこちら。
 
 
 
一方、以前から流れている高須クリニックのCM。
 
高須院長がドバイの学会で発表したり、
 
 
ドバイの空をヘリコプターで飛び回ったりします。
 
 
 
名古屋が本拠地の美容外科で、お世辞にも国際的に知られたクリニックではありません。
 
でも、「世界で活躍する高須院長」を印象づけ、高須クリニックのイメージを何となく高めているのは事実でしょう。

 
 
CM戦略もいろいろな方法があるわけです。
 

席取りのスマホ2021年05月24日 19:51

某ホテルの朝食会場です。
誰もいないテーブルに置かれた、1台のスマホ。
 
 
このスマホの持ち主は、今バイキングの料理を取りに行っています。
 

なんて日本は平和で安全なのでしょう。席取りのために平気でスマホを置いていくのですから。
 
デジカメや、ビデオカメラ、そしていかにも貴重品が入っていそうなポーチで席取りをしている人も見たことがあります。
 
あとで泣きを見なければいいのですが……。
 

医療従事者に、感謝2021年02月05日 21:37

風邪をひいてしまい、なかなか治らないので近くのかかりつけ医に行ってきました。
 
発熱と咳が出る人は院内に入れず、自分の車の中で待機となります。
 
しばらくして看護師さんが車まで来てくれて、症状の聞き取り。
 
程なくドクターが来て、私は車に乗ったまま診察を受けました。
問診でコロナでないことを確認したあと、薬を処方してくれました。
 
 
診察後の支払いは、スタッフが車まで来てくれ、処方箋はすぐ隣の薬局へ届けてくれました。
 
すると、今度は薬局の薬剤師が薬と請求書を持って車へ。
 
結局、車から降りることなく、診察から、薬の受け取りまで済んでしまいました。
 
ちょっと大きなクリニックならば、発熱患者専用の診察室を用意できるのでしょうが、ここは小さなクリニック。そんなスペースはないのでしょう。
 
それをカバーするため、看護師やドクター、スタッフまでが寒い中車まで来るという態勢で診察をしてくれているのです。また、隣の薬局との連携もよく取れていました。
 
本当に、頭が下がる思いです。感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
コロナ禍での、限界を超えた医療スタッフの頑張りがニュースなどで報じられています。
 
 
今は、その頑張りに頼らざるを得ない状況になっていますが、1日でも早くコロナが終息し、医療スタッフの負担が軽減することを願ってやみません。